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2010年5月3日月曜日

桜草の日記★悲しい事件

平成13年6月8日.各テレビ局が大きく報道していました。「今日、大阪教育大付属池田小学校で凶器を持った

暴漢が進入し、多くの児童が傷つけらました」と。事件の事がハッキリとわかった時、「なんと言うことを」と感じました。

包丁を持って学校に侵入した暴漢は、23人の逃げ惑う児童を次々と凶器を使って傷つけたのです。

8名の児童が死亡、15名が重傷を負ったのです。無抵抗で逃げ惑うだけの児童を次々と自分が持ってきた凶器で

殺傷した犯人に腹立たしさを感じると共に空しさそして、表現することの出来ない悲しさを感じました。



兵庫県神戸市で発生した「酒鬼薔薇聖斗」事件を記憶している方も多くおられると思います。

まだ、中学生だった男の子が一人の児童を殺害し、首を切り落とした後、友が丘中学校の校門に晒していた事件です。

当時は、どの様な悪質な人間がこの様な無残な事件を起こしたのだろうとメディヤが報道していました。

犯人は友が丘中学の生徒だったとの報道を聞いたとき、我が耳を疑ったほど驚きました。



この犯人が判明した裏には一人の幼い女の子の母親からの通報があったのです。「酒鬼薔薇聖斗」事件が起こる前に

二人の児童が通り魔に何か堅い物で頭部を強打される事件が神戸市内で発生していたのです。

2名の内1名は一時は重傷であったのですが、その後、意識が回復したのです。その時に母親が我が子に犯人の姿などを聞き

友の丘中学の生徒だと判断し、担任の先生に話しに行ったのですが、この問題を取り上げることがなかったそうです。



平成7年1月17日に5500人の尊い命が奪われた「阪神淡路大震災」が発生しております。地震発生後に

直ぐ隣の伊丹市に自衛隊の駐屯部隊があるのですが、自衛隊が出動したのは地震発生の数日後でした。

2つの事件にある共通したものがあるのです。其れは、自分達の何らかの事情?で尊い命を守る事をしなかったことです・・・



「人を殺せば死刑になれるから」、「むしゃくしゃするから人を殺した、だれでも良かったんだ」等々を事件をおこしてから

犯人は人を殺した理由を述べる事件が多く発生するようになっていますが、殺される方々は弱者です。

この様な事件が発生する現在の社会で、「今の若者はどうなっているんだ」と腹立たしさと空しさを感じていた時、

二人の両極端の青年を知ることになったのです。ただし、メデイャの報道だったのですが、ある種の感動を得ることも出来ました。



平成20年6月8日.またまた、各テレビ局が大きく報道していました。「現在、東京秋葉原でトラックを乗り付け、その車で

5名の方をはね飛ばした後、車から降りた犯人は持っていた凶器で通行人を次々と襲っています」と。

17名の方が襲われ7名の尊い命が奪われ10名の方々が重傷という痛ましい事件でした。



犯人は、加藤智大(25)青森県出身の派遣社員だったとの報道でした。彼は、青森県の短大を卒業後、

警備員として働いてしたのですが、青森県の正社員の給料は12万円位で日本での最低水準だったようです。

おそらくは、夢大き青年として、より以上の生活をとの思いで東京に出ていったのでしょう。しかし、現実は非常に

彼にとっては厳しく、冷酷なものだったのではと推測されます。犯行理由として、誰もが自分を認めてくれなかったからとの事が

メデイャに報道されていますが、犯行直前の彼の携帯のメール記録では、揺れ動く彼の心情を垣間見る事が出来ます。

生まれ育った故郷そして、東京でのある種の非常に冷たく感じる生活。彼を其処まで追い詰めたものは何だったのだろう・・・



何時の頃か、誰が何の理由で決めたのか、企業にとっては非常に都合の良い「派遣法」。その派遣法が作られると

世の中にはこびっている派遣会社。隣人の事を考えるのではなく、自分達だけの事を考えている政治家、経営者そして

著名人の方々。「大阪教育大付属伊丹小学校での児童殺傷事件」、「酒鬼薔薇聖斗事件」そして「阪神淡路大震災での

自衛隊出動遅れによる犠牲者の増加」などなどは、果たして事件をおこした犯人だけの責任だろうかと思う時がある。



ある夜、「巨人・阪神戦」のテレビ中継をみる時がありました。私は、自称阪神対ガースのトラキチなんです。

久しぶりに見る中継だったので、阪神のビッチャーは初めて見る選手だったのです。プロ選手としては、何か線が細く感じられ

このピッチャーで大丈夫かなぁ~と思ってみていましたが、なんと完投勝利だったのでニコニコと中継を最後まで見ていたのですが、

アナウンサーの一言に我が耳を疑いました。そのピッチャーは、「Ⅰ型糖尿病」で毎日インスリンを投与しながらプロ野球選手として

頑張っていたのです。彼の名前は、「岩田 稔」選手でした。高校時代に風邪がもとで「Ⅰ型腎臓病」を発症し、以後

1日4回のインスリの投与をしながらプロ野球選手の夢を追い続け、闘病と練習に明け暮れながら夢を実現したのです。

彼の言っていることに

 「同じⅠ型腎臓病と闘いながら、大リーグ、日本で183勝をあげたガリクソン投手。8歳で同じ病気と闘いながらエアロビクスの

  世界チャンピオンになった大村詠一氏などに岩田自身が勇気づけられた事から「自分が頑張ることで、同じようにⅠ型腎臓病

  と戦っている人達を勇気づけたいと」との内容があります。



二人のこれからの大いなる夢を持つことが出来る20代の若者にとって、生まれ育った環境によってこんなにも大きな人生の違いが

生じるのかと感じられる。加藤智大が起こした取り返しがつかない事件は彼一人だけの責任なのかと・・・

いま、メデイャで報じられていますが、政治家は「新党、新党」って言ってますが、ひとこと言いたい、国民が言っている事が

分かっているのかと。国民は、「しんどい、しかどい」と言ってるだと・・・・・



全ての方達の人生には、ある程度の割り当てられたような役目(人生)があると思います。その中で精一杯人生を謳歌し、

素晴らしい人生を送っていく事が非常に大切な事ではありますが、時として凄く疲れ果ててしまうこともあります。

人生に空しさなどを感じてしまうときが。その様な時には、「桜草の日記」の覗いて下さい。























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